投資の基本 root principles of investment 2003 7 14

今日は、新聞が休刊日です。
こういう時は、投資の基本を再確認しておく必要があります。
 株式投資をする初心者が、間違いやすい投資方法があります。
それは、投資が偏ることです。
5月ぐらいからだったでしょうか。
銀行株価が大きく値を戻したはずです。
これで、利益を上げた投資家は多いでしょう。
 しかし、銀行株を買ったのは、
もうこれ以上、銀行株は下がらないという判断、
いや、冷静に見れば、カンだったのではないでしょうか。
カンに基づいて、株式投資をすると、
カンが当たれば、大きく儲けられますが、
カンが外れれば、大きく失敗します。
 銀行株だけに投資を絞ってしまうのは、リスクがあります。
銀行株と薬品株、銀行株と鉄鋼株、銀行株と自動車株。
このように分散投資する必要があります。
こうすると、大きく利益はでませんが、
安定した投資となります。
 たとえば、トヨタ自動車という企業があります。
この企業は、業績が安定していること、将来性があること、
財務内容が良好なこと、
これらは、誰でも認めるところです。
ですから、投資対象としては、安全な投資先と言えます。
 しかし、たとえば、トヨタ自動車の業績が、いかに好調でも、
製造している自動車の車種が、一種類だとしたら、
どう思うでしょうか。
 たとえば、よく売れるカローラだけに絞って、
カローラだけを生産し、カローラを集中的に販売する。
これで、業績は、拡大します。
 しかし、投資家から見れば、不安を感じるでしょう。
いつかは、絶好調のカローラもスランプになるのではないか。
 トヨタ自動車が、安定した投資先と考えるのは、
小型の車、中型の車、大型の車、環境対策の車、未来の車。
このように総合力で、好業績を上げているからです。
しかし、その代わり、株価の動きは、おとなしくなっています。
 株式投資も同じです。
特定の業種に絞れば、儲かる時は、大きく儲けられます。
しかし、損をする時は、大きく損をします。